【1代目ネゥト】第1~5話

neuto1【第1話】
は~い!始めまして♪私はネゥト・コターマ。よろしくね!
成人をきっかけに親元を離れ、今日490年1日にプルト共和国に移住してきたの。ここは故郷にくらべて少し暖かいみたい。でもその暖かさ、そしてさわやかな海風が心地よいわ。うん。なかなかこの国を好きになれそう。ちなみに剣術のコ?クショルグ(単に赤い服が着たかっただけ)と釣りが仕事のリムウルグに所属したの。
さて、たった一人でこんな遠くの国まで移住してきたのは他でもないわ。とびっっっきりのいい男つかまえて、誰もが羨むくらいの幸せをつかむためなのよ!!!まあ、このアタシが落とせない男なんてそうそういないでしょうけど♪
 


neuto2【第2話】
それじゃ、さっそく国を散歩しながらいい男探しでもしようかしら。
・・・う~~ん。それにしてもこの国はいろんな人種の人たちがいるのねぇ。私みたいに肌の白い人、渋い色をした黄色人種。それに見た事もないくらい真っ黒な人まで!!へ~~。でも、みんな個性的で見てるだけでも楽しいわ♪
あら?ここはやけに人が集まってるのねぇ。何かイベントでもやってるのかしら。
人だかりの中の様子を見ようと背伸びしていると、ふいにある青年が目についた。誠実そうな端正な顔だちをしている。
『いい男めっけ!!!』
よし!さっそく声かけちゃおっと♪
 


 
neuto3【第3話】
「あの~」
「見かけない顔だけど移住者の方?」
「はい!リムウルグに所属しています」
「あ、ボクも同じウルグですよ。仕事のこと教えてあげようか?」
彼の名前はハリス・フェンというらしいわ。なかなかいい感じじゃない?親切だし、顔だっていいし、生まれもっての才能まであるなんて!!!
・・・ところが。気付いてしまったの。彼の左手の薬指に輝く指輪を!!既婚者じゃ、いくら素敵でも駄目じゃない!!も~~!!せっかくいい男見つけたと思ったのに!!!
他の人、探さなくちゃね・・・
 


 
neuto4【第4話】
ここら辺一帯が人であふれているのは、どうやら市場が開かれているせいみたい。まだ移住してきたばかりだし、いろいろと物入りだから無駄遣いはできないけど、ちょっとだけ見て回ろっかな。
品物をのぞきつつプラプラしていると、店に並ぶある青年が。やだ!すごい可愛いカッコイイ!!早速声をかけたんだけど・・・
「忙しいから後にしてくれる?」
何よもう!!そんなに冷たい態度取らなくてもいいじゃない?いくら容姿が良くったって!!才能を持ってたって!!
・・・やっぱりおしいかも。再び声をかけようと思ったその時。またもや見つけてしまったの。結婚指輪を!!!
もう!!またなの~~!!!
 


 
neuto5【第5話】
あれから何人もの人に声をかけたわ。確かに、この国は素敵な人がたくさんいるみたいよ。でも、なんでそんな人に限ってみ~~んな奥さんがいるのよ~~~!!!いくら独身でも、ときめかない人と恋人や夫婦になるなんて嫌だし、ましてやおじさんも嫌!!!
ああ・・・私本当に結婚できるのかしら・・・。
ああ!もう!!
こういう時は運動に限るわよね!!!よし!砂浜でも走ってこよう!
夕日をバックに全力疾走しながら、心の中で叫んでいた。
『明日こそいい男見つけてやる~~!!!』

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