【1代目ネゥト】26~30話

neuto26【第26話】
今日は9日。昨日採ったワタワタを納品するべく、バスの浜に寄ることなくウルグへと向かう。
昨日は本当にいい日だったな~♪うふふvv今日はどんな楽しいことが私をまっているのかしら?
納品所に付くとワタワタを投げ込む。
さすがに朝早いだけのことはあってまだリムの猟場には人もまばらだ。
「今日こそはゴタ、仕事くるのかしら?」
明日のデートの時、ゴタといろんな話がしたいな。何が好きとか、いつも何をして過ごしているのかとか。
つき合うことになったものの、私はゴタのこと何にも知らないのよね。まあ、つき合うって男女の間では知り合うきっかけのようなものだと思うんだ。これから、理解しあっていけるのが楽しいんだと思う。


neuto27【第27話】
そんなことを考えながらのんびり魚が食い付くのを待っていると、後ろから声をかけられる。
「おはよう、ネゥト!」
「ああ!おっはよ~♪アルヴィン!早いのね~」
「ネゥトこそ。昨日のワタワタ納品した?」
「バッチOKよ!私にぬかりはなくてよ!!フフフ」
アルヴィンは昨日初めて出会ったとは思えない程、話やすいのよね♪
きっと温厚で真面目な性格がそうさせるのね。こう波長の合う友達ってのも珍しいと思うわ。
うん。友達作りがイマイチ苦手な私としては、貴重な存在だと思うのよね~。


neuto28【第28話】
「そういえば昨日は驚いたよ。ネゥトって随分もてるんだね。」
「ほほっ!そうなのよ~~」
「この美しすぎる容貌が男性たちを狂わすのね・・・ああ、私って罪な女だわ~~」
「ハイ!そこ自分で言わない!」
ぺしっと肩にアルヴィンのツッコミが入る。
「ナイスツッコミセンキュ!」
少々漫才っぽい会話がまた楽しい♪
うんうん。突っ込んで欲しいとこわかってるわね~(笑)やっぱ波長が合ってるわ(笑)
「ん~でもまあ、自分のこと綺麗だって思うようにしているのは事実かな。自信とか、そういうんじゃなく。」
「自信じゃなくて・・・それじゃ、どういう意味で?」


neuto29【第29話】
「私はさ、ブスだからって努力しない自分を正当化することだけはしたくないのよ。第一、自分で自分が綺麗って思えなくて誰が思ってくれるっていうのよ!って感じ。」
「まぁ、そうだね・・・」
「これでもさ~私、結構努力してるのよ!!毎日のスキンケアと美容体操にマッサージは欠かさないし、週に2度はパックもしてる。適度な運動と規則正しい生活。食事だってバランスとか気にして食べるようにしてるし・・・それだけやってて少しはもててくれなきゃやってらんないわよぅ!」
・・・と、アルヴィンが無言で黙っている。あら、もしかして引いちゃった?(汗)
「ネゥトってさ・・・」
「ん?何?」
「結構努力家なんだね。驚いたよ。うん、口ばっかじゃないね。すごいよ。」
「そ、そうかな?」
なんだかそんなこと言われると照れるわ~~!


neuto30【第30話】
「ネゥトがもてる理由、なんとなく分かった気がする。」
「な。何よそれ~~?んもう!私のことばっかじゃなくて、アルヴィンはどうなのよ~~!!恋人とかいるの?」
「・・・うん。まあ一応・・・いるよ。」
「そっか~~!!アルヴィン、ちょっと老け顔だけど結構カッコイイし、優しいし真面目だし。恋人がいるってうなずけるわ~!!」
「老け顔って・・・?(汗)まぁいいけど・・・」
「うふふ!それじゃ、お互い頑張ろうね!!」
「お互いって・・・ネゥト恋人いるの?」
「うん!昨日から付き合い始めたばっかなんだけどね!そっかそっか♪」
なんだかハッピーな話題が続くわね~~♪明日のデートもますます楽しみになってきたわ♪
「・・・そっか・・・恋人・・・いるんだ・・・」
「ん?アルヴィンなんか言った?」
「ううん。ひとりごと。」
なんだろ?ちょっと気になるけど・・・ま、いっか!早く明日にならないかな~♪

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